あんなことは今までにも、ちょくちょくありました。
でもさすがに、友達にまで噛み付くなんて。。。。。
常軌を逸してると理解していても、それでも香藤君は不安で堪りません。
あんなに素敵な人が自分だけを見てくれているなんて、未だに夢を見ているんじゃないだろうか と
過ぎったりする事があるんです。だから考えました。
もっと二人の関係をソレと解るようにしておきたい…あの人は自分だけのものなのだ…そんな証をあの人に与えたい…
寝ていた岩城さんを起こさないようにして、そっとダウンタウンに出てきた香藤君。
PRINCEに気付かれても大変なので、トイレはお店に来てから済ませる事に。
・・・・・オイオイ・・・・・・
もしかして、先程から花のディスプレイを…ものっそい吟味していらっしゃる美丈夫は・・・・・・
嗚呼まさかの岩城さんwwww ストーキングなの!?
しかも出入り口でタウニーの女性の前に立ちふさがっちゃって・・・・バグか?
お互い一歩も譲らず。 こんなん香藤君に見せたら阿鼻叫喚・・・・・・・orz
その時、香藤君は休憩スペースでマッタリしながら思案中。
うーむ・・・・・管理人と香藤君は、お店のレジ横の飾り棚に用事があるのですが…
岩城さん、どういう野生の勘なのか、目的の場所の傍に張り付いてます・・・・困ったな。
暫くすると、岩城さんが表通りの方に歩いていきました。
これ幸いと香藤君(&管理人)、目的の場所に迅速に移動。すると岩城さん、踵を返して通りの向うから
わっせわっせと物凄い脚捌きで戻って来るではあ～～りませんか!!!!!
ゲッ！？ まぢでか・・・・・
(・・・・・・これ・・・・・・岩城さんに・・・・・・///////// )
香藤君、廻りを全く気にせず、ひたすらディスプレイを睨みつけて思案中。
愛しい人の気配に気付きません。 ﾊﾗﾊﾗ
一方、岩城さんは雑誌を見るフリで、その実意識は愛する香藤君に向かいまくり。
(香藤・・・・・・何をそんなに・・・・・・)
ジュエリーを吟味していたのでした!!!! もちろん、岩城さんに贈るリングです。
(・・・・・・ジュエリー?・・・・・・なんでそんなもの・・・・・・えっ・・女・・・・・・・・・!?)
横目でチラチラ。
結局香藤君、一度も振り向くことなく、岩城さんの存在にも気が付かずに店を後にしました。
岩城さんはというと、すっかり心にどす黒い影が・・・・・・・ブルーのマットの上から(消えてるけれど壁越しにw)
通りの香藤君を目で追ってます。
(おまえ・・・・・俺に隠れていったい・・・・・・)
香藤君がシャワーを浴びてベッドに戻ると、こっそり帰宅していた岩城さんは
何事もなかったように寝ていました…もちろんフリですが。
(香藤・・・・・・夜中に抜け出してあんなものを見に行ってるなんて…なぜだ…)
息を殺していると、何事もなかったように横たわった香藤君、岩城さんの額に口付けてから
程無くして寝息を立て始めたのでした。
不安で眠れない岩城さん・・・・・・・。
二人が出勤していったので、その間に外壁を加工して家具も入れ替えました。
ミニバー・ピアノを導入。 ベッドはノーマルなものにします。
お勤めごくろうさまです。
なんでだろ。。。。。。。なんか
普通に過ごしているはずなのに
二人の間に越えられない壁がある気がする・・・・・・・
ジャーッ
「・・・・・・・・・・・・・・・」
ギシッ ギシッ ギシッ
「ふっ・・・・・・・ふっ・・・・・・・・・ふっ・・・・・・・」
おっ、潤滑油PRINCEが不穏な空気を察したのか!? 最近やけに懐いてる香藤君の元に。
股間に噛み付きそうでwwwww
・・・・・・なあ、なにこの寒々とした光景は。 傍に居るのに物凄く違和感。
「ニャッ」
(ヨージ、キョウスケが不安がってるぞ。気付いてやれって)
PRINCEは良い子。
ネ申が取り付けたランプにダメ出し。。。。 すんません、撤去しますorz
うーむ。やっぱりゲーセンの一件、昨日のジュエリーの一件…と絡みまくってるよね・・・・・
独り朝風呂を楽しむ。
(・・・・・・こないのか・・・・・・)
来た来た!!!! ラブタブでいちゃこら仲直りですね解りますww
…岩城さん&管理人がホッとしたのもつかの間、10分もしないで出てしまった香藤君(涙)
出かける前には無かったミニバー。けれど１㍉も違和感を感じずw 使っております。
やっぱりおかしい。。。。明らかに香藤君の方が岩城さんから遠ざかってる。。。。。
(香藤・・・・・俺を見ようともしない・・・・・いつもなら絡みついてきて離れないのに・・・・・・)
精一杯のセクシーポーズでアピール!?(笑)
期待していたアクションが無い落胆と、切ない気持ちとがないまぜのまま。
エスプレッソを淹れようとダイニングに来ると、待ち構えていた香藤君に抱きしめられました。
「岩城さん・・・・・・いいにおい」
(かとう・・・・・俺を不安にさせないでくれ・・・・・・)
「ん?どしたの。しがみついちゃって…お風呂浸かりすぎてのぼせた?」
「ちがっ・・・そうじゃない」
「あ、岩城さんにプレゼント」
岩城さん嬉しそう////////// 体を左右にスウィングしてうっとり。
「ありがとう、香藤。今日はなんだか・・・・・いつも以上に嬉しい・・・・・」
「そっか。俺も嬉しそうな岩城さんを見られてシアワセだよ」
(キョウスケ、よかったね)
PRINCEがいつの間にやら忍び足でやってきていました。
なんだろう。さっきと違って、この距離にホンワカした空気を感じます。気のせいじゃないお、うん。
香藤君、今からお出かけ? もしかして・・・・・・
「あのさ、岩城さん。俺、ちょっと出かけてくるね」
「・・・・・・・・・ ああ、気をつけてな」
「うん、すぐ戻るから岩城さんは先に寝ちゃってて」
「そうか・・・・・・それで、どこ行くんだ?」
「んー、ナイショw じゃーね」
「内緒って・・・・・・・・」
内心、超動揺している岩城さんですが、必死に押し隠しておりました。
PRINCEが心配そうに見守ってます。PRINCEは良い子w
PR
