この郊外に越してくる前から計画していたバカンスへ向かう御堂さん。
以前の仕事は…過労死が囁かれる程の激務を課せられる、花形だけれど多忙な部署の部長でした。
毎週のように行われるインターネットを使った国際会議。研究開発から携わったプロジェクトの統括・・・・
休日返上、昼夜の逆転・・・・・・なんてざらでした。
高いノルマ、部下の管理、やがては自身を律することもままならなくなってしまった彼は、ある日突然離職したのでした。
今までも年に一度は一泊程度の旅行の為の休暇をなんとかもぎ取ってきましたが、いつも仕事を持ち込み。
その時々のパートナーに散々悪態をつかれて来た彼ですが、今回は独り。しかもあらゆる束縛・呪縛から開放されています。
ほんとうにゆっくりと、心身ともにバカンスを楽しめるはずなのです・・・・・・・・が。
出掛ける前に新聞はどうにかして行こうよｗ
宿泊地に到着。チェックインを済ませ、アーチェリーをレンタルします。
｢おにーさん、見ててもいい？｣
｢ああ、かまわないがあまり近寄ると危ないから、気をつけるようにな｣
子供がワラワラ寄って来ます。変なのもｗｗｗ
ウザッｗ
ギリギリギリ
やーん///////// 凛々しい。
ヴィンッ
美しいフォームですわぁ。
トスッ
お見事☆
続いて第２射。
惜しいっ。
それでも子供達は、後ろで大はしゃぎ☆
第３射。 ああっ子供あぶねーって！
ヒュンッ
あ～・・・・・・後ろに飛んでいっちゃった。子供に一瞬気を取られたね。
ラスト４射目。
がんばれ。
じっくりと狙います。
トスッ
ん～。でもいきなりやってコレは凄いよ、うんｗ
子供たちに喝采されて、ちょっと照れる御堂さん。少し相手をした後、ロッジに戻ってきました。
受付にある絵葉書をじっくりと眺めています。
（あいつに・・・・・・・・・）
あいつって誰！？この場合あいつって・・・・・・・あいつだよな。あいつ・・・・・・・・
あいつぅぅぅ！？
（佐伯はアウトドアは好むのだろうか・・・・・・海派か、山派か。戻ったら聞き出してやろう）
やっぱりｗ 眼鏡に送ったんだね。いいよぉ～いいよ御堂さんｗｗｗｗ
いっそのこと二人で出掛ければ良いよ～♪
ロッジでビュッフェを食べた後、露天に入って早めの就寝。ところがなぜかバカンスの案内人とスタッフが
一晩中部屋の中をウロウロしてたんです！ これって・・・・・御堂さん明らかに狙われてるよね！？,､'`,､('∀`) ,､'`,､
昼間あんなに客が居たのに、泊まったの御堂さんだけｗｗｗｗ 寂しさに輪がかかるねｗ
独りで朝ごはんを食べる御堂さん。例のスタッフが離れません・・・・・・こわっ。
ほんとはもっといろいろと楽しみたかった・・・・のですが、なにか物足りない御堂さん。
好きなだけ連泊出来る環境なのに、翌日の午前中に帰路に着きます。
独りは静かで気に入っているはず。一日寡黙で居る事だってあるんです。
だけど最近はちょくちょく眼鏡と過ごしていたので、独りで居た日々が奇妙に感じる瞬間があるのは事実。
（いや、違う。牡丹が心配だし・・・・・）
言い訳してみる御堂さん。あいつに送った絵葉書には、一体何て書いたのでしょうね。
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